映画:虐殺器官

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 伊藤計劃のSF小説の映画化プロジェクトの一つです。脳の機能として生得的に他人の痛みを感じなくして、自分の行動を正当化するシステムがあるという話をしてます。逆にこれを悪用すると、人を殺しまくってしまうということで怖いですね。。。とはいえ、この話はフィクションですが、実際も、先進国が既得権益を守るために、他国で戦争しているような世の中ですから、大して差はないのかと。麻薬で痛覚をとって戦闘力を上げる兵士の下りはシティーハンターのエンジェルダストを思い出しました。

絵はとてもきれいです。原画がリアルです。このシリーズの中でも一番リアルな原画です。このシリーズではもはや配色は究極レベルにすごいので、キャラデザインの差くらいですかね。ただ、場面によっては暗すぎて何がなんだかわからないところが目立ちました。(特に日中みたので、、、)こういうのみると有機EL欲しくなりますね。

音楽のせいなのか、なんのせいなのかシェパードとルツィアとジョン・ポールとの三角関係的なところがいまいち感情的ではなかったのが残念です。あとジョン・ポールは言葉を操って人間をコントロールできそうならば、もっとそれを駆使して、シェパードが正気かどうかわからなくなっておかしくなるみたいな話にしても面白かったかも。まあ原作あるので、勝手には変えられないでしょうが。。

全体的にははじめに書いたアイディアを忠実にまとめただけの印象になってしまったのが残念でした。

星は3つ

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