映画:人間失格 太宰治と3人の女たち
5 5月, 2020
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蜷川実花の監督作品初めてみました。原色でコントラストが強い色使いで、まあ嫌いではないです。3人の女にはそれぞれテーマカラーがあるのか、静子はピンク、奥さんは青、富江は緑(??)。そういえば問題のあるレストランも二階堂ふみは緑でした。選ばれない色をあえて選ぶとかなんとか。そんなコンプレックスが反動にでたのか、最後は力強い引力で太宰と一緒に死ねます。静子のピンクはそのまま頭がバラ色だから、ピンク。奥さんの青は、やはり高貴な色なのでしょうか。
松たか子のちょっとコケティッシュな演技(ヴィヨンの妻)よりはもっと陰気ですが、最後太宰が死んだあとの洗濯するところとかふっきれていて、早々って思いました。太宰は富士山になりたいけどそれを素直に言えないようで嫌いといってしまうような曲がった人で、ただただ流れ流れで生きている弱い感じがうまく出てました。小栗旬は別に顔とか好きでもなんでもないのですが、この映画に関してはすごくセクシーに感じました。監督がうまいのか、俳優の力なのか。
★★★★